2013年6月11日火曜日
サイレント・ヒル 2006年/カナダ・フランス映画/126分(11本目)
第2作が公開されることになるらしく久しぶりに再見。
実はこの映画観るの3回目なんです。
で、3回観て、3回とも気持ち悪い感じになったんです。
気持ち悪いというのは不気味な気持ちというか、不快感というか・・・
これってホラー映画としては大成功だと思うんです。
まず普通の映画としても3回観る映画なんてホントに少ないんですけど
この映画にはなぜか引き付けられるものがありました。
カナダとフランスの合作みたいですけどそこもよかったのかなと。
アメリカが作ったらこんな3回も観るような作品には仕上がってないか。
(化け物が出て拳銃でぶっ放して終わりという単純な映画に仕上がってそう)
観たことない人には軽く説明しますが、これは日本の「サイレント・ヒル」というゲームの実写です。
ゲームの実写というと超駄作『バイオハザード』がありますが、あんながっかり映画とは一線を画します。
出来が明らかにこっちの方が高い。
内容は何かに取り憑かれたかの様に「サイレントヒル」という謎のうめき声を発する娘の奇妙な言動に悩んでいた母親が、治療のために娘をサイレントヒルという街に連れていく話。
けど、そのサイレントヒルは30年前の大火によって多数の人々が死亡した忌まわしい場所であり、今では誰も近付かない廃墟と化した街でそこでのホラー体験映画。
この映画、観ていてドキドキするんですね。
これはホラーで一番大事なことなんじゃないですか?
自分は実はこのゲームやったことない人間なんですが終始ドキドキしてました。
ホラー映画っていきなりでかい音でびっくりさせてごまかしたり、ネタ振りが雑で明らかになんか出てくるのバレバレだったり、結構パターン化してますよね。
この映画では映像の暗さや、サイレン等の効果音の入れ方が絶妙なんです。
そのせいで人間の不快感を掻き立てる映像造りに成功してる。
嫌な心理状態で、なおかつ化け物の姿がホントにリアルで気持ち悪いです。
さらにテーマが魔女狩りや宗教が絡んできて、ただ単にモンスター映画だけでなく、
「人間が一番の悪」というメインテーマがしっかりあるので映画としても面白い。
褒めちぎってますけど難点もあるんです。
主人公の母親の描き方がロボット的なんです。
てゆうのもあんま怖がってない。
ふつうあんだけの体験をしたら怖すぎて何もできないですよ。
いくら娘を探すにしてもあんな怖い体験した後に一人でどんどん暗いトイレを歩けますかね?
自分ならきっと無理です、はい。
その描き方がゲーム的すぎて人間っぽさの描写が少し足りないような気がしました。
あとゲームやってない人が観ると少し物語も分かりずらいかな。
そんくらいです、減点は。
機会があればきっともう一回観るんだと思います。
8点(10点満点)
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