2014年3月17日月曜日

それでも夜は明ける 2013年/アメリカ映画/134分 (32本目)




今年のアカデミー賞作品ということで観てきました。


綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマです。




率直な感想は、賞を取るほどのものかなということ。


アカデミー賞は一体何を基準に賞をあげてるんですかね。



確かに奴隷テーマは非常に考えさせられるのはありました。


常に「勝ち」であったり「正義」であったり表の光の部分の映画ばかり描いてきたアメリカが
こういうものを撮ったことは意義のあることだと思いますが、
内容としては特別新しいものではないですよね。


正直内容はどこかで観たことあるようなものでした。


内容も奴隷になってからは特に山場と呼べる山場はなく非常に単調でした。

というか見ていて飽きました。


まぁ、実話なんだからそんなこと言われてもと言われるかもしれませんが、
映画は見世物であって映画として作るならそこを考えてほしいかなと。

でなかったら映画にする意味ってあまりないように思います。


白人の黒人に対する「罰」のシーンは非常に痛々しいです。

観ていて心苦しかった。
あそこはリアルでよかったと思います。


主人公は最後は助かりハッピーエンドを迎えます。


けれどあの農場に残された人たちや、
結局奴隷のままで一生を終えた人たちがいるのなら
僕はその人たちの方を描いてほしかったですね。


ラストは非常にあっさりしていたので余計思いました。


ブラッド・ピッドは非常においしいとこを持っていきましたね。

高感度上がる役ですよ。

『北の国から』でいうと古尾谷雅人のトラック兄ちゃん。

泥の1万円札のくだりといったところでしょうか。


本人があの役をやりたいと言ってたら相当やらしいですね。


アカデミー賞はどうしてもメッセージ性がある映画じゃないとダメなんですかね。


それなら『ゼロ・グラビディ』の方がよっぽど斬新でしたし映画としてチャレンジしてる様に思います。


初めて3Dを映画館で観ましたが予想していたよろすごかったです。


宇宙空間の中でうまく3Dという特性を活かした映画です。


自宅のテレビで普通に観ると意味ないですけど。

「チャレンジ」という意味では僕は『ゼロ・グラビティ』に軍配を上げたいですね。



『それでも夜は明ける』は評価は難しいですね。


悪い映画では絶対ないし俳優達も頑張っていました。

けど新しい要素がなかった様に思えます。


批判しようのない題材ですから

ちょっと卑怯な映画かもしれません。


6点(10点満点)