2013年5月29日水曜日
アウトレイジ ビヨンド 2012年/日本映画/112分(7本目)
前作が思ったより面白かったんで期待して観たら肩すかしを食らった。
でかくなりすぎた山王会を元山王会の大友(ビートたけし)と木村(中野英雄)がつぶしにかかる話。
前半はアクション等大きな動きはないものの物語的にも面白く見入ってしまったが、
後半はなんだか特に盛り上がりをみせずに終わった感じ。
前作でみられた様な血なまぐさいシーンやグロいシーンは今回はほとんどない為、
前作以上の激しいドSシーンを期待して観ると裏切られ感は半端ない。
あと、DVDで観たからなのかわからないが、全然怖くない。
これは致命傷じゃない?
役者が頑張ってヤクザの演技をしてるなぁと俯瞰で観ていた。
特に今回は加瀬亮が吠えまくってたけど、もともと彼はそんな感じの人でもないしね。
西田敏行や桐谷健太も別に迫力はなかったなぁ。
たけし監督は全作観てるけど一番好きなのは『3-4X10月』、『あの夏、いちばん静かな海。』、『キッズ・リターン』、『Dolls』なんかかなぁ。
特に『Dolls』なんかホントに芸人が撮ったの?って位完成度が高くいのに
日本では全然ヒットせずになぜかロシアでロングランだって。
初期のたけし映画は娯楽というよりも芸術的な観点で映画作りをしてた。
比較的ヨーロッパ人って映画観た後、紅茶飲みながら何時間でもその映画について語る文化があるみたい。彼らは映画を絵画の様な芸術としてみる。
けどハリウッドはとにかく派手なアクションシーン、頭を使わずにみれるような映画を作った。
ここにヨーロッパとアメリカの映画の違いがある。
どちらがいいか悪いかという議論はさておき、(どっちも映画だと思うし)
たけしの映画はハリウッドにあるような無駄な説明を一切排除した作りになってる為、
ハリウッドにどっぷり浸かった日本人、特に「映画は娯楽」としかみてきていない人にとってはただの意味わからない映画にうつる。
たけしの映画のすごさをわかる日本人が少ないのも悲しいことですね。
ただ、前作といい、最近のたけし映画は娯楽映画に方向展開しつつあるのか・・・。
3点(10点満点)
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