2013年5月28日火曜日

桐島、部活やめるってよ 2012年/日本映画/103分(5本目)


何だか変わったタイトルの映画。

主人である「桐島」という人物がバレー部をやめたとの噂によって「桐島」をとりまく人物達の模様が描かれる学園ものだが、「桐島」という人物が画面上に一切出てこない。


新しい感覚だが、結局うまく感情移入できなかったのが正直なところ。

発想としては新しいのかもしれないけど「主人公不在のドラマ」
それだけのプロットが先に出すぎている感は否めない。


主人公不在で周囲の色んな視点からその日一日の出来事を掘り下げていく方式だが、
その日一日の出来事が桐島がただ部活やめただけなんですよね。




正直、どうでもいい。


桐島はみんなに人気があって、彼女がいて、運動ができて完璧な存在として周囲の人間にはうつっているらしい。
そんな完璧な人間がこの映画には一切出てこない。
これによって完璧ではない人間が逆に個性的にうつる。

一説によると「桐島」=キリスト

の図式で解釈する人もいるのはうなずける。


けど、多角的視点映画の肝心な事件が、
桐島が部活をやめたことって・・・

この見せ方って何か衝撃的な事件があってはじめて活きる手法なのにこれだとしょぼすぎるのである。


素材はいっぱいあるしやろうとしてることは新しいけど
何だかもったいないかな。


個人的には神木龍之介の友達(映画部)がいい味出していた。


5点/10点満点

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