2013年8月5日月曜日

風立ちぬ 2013年/日本映画/126分(15本目)




宮崎駿の5年ぶりの新作「風立ちぬ」を観てきました。


率直な感想は、いい作品かどうかわからないけど決して面白い作品ではなかったです。


子供向けの映画ではないことは確かです。



ジブリにしては珍しく実在の人物、
ゼロ戦を作った堀越二郎が主役なんですが、
簡単に言うとNHKの「プロジェクトX」を無理やり2時間に水増しした様な映画です。



映画的にこれと言って山場がなく、
いきなり子供のシーンから大人へなっていたり、
気づいたら入社5年目になっていたり、
かなりシーンが飛ぶんですが、

かといって軽井沢のヒロインと再会するシーンがかなり長かったりバランスが悪い様に感じました。

途中からこれは恋愛映画なのか?って程。
正直、ヒロインが出てくるシーンはホントにダレた。
え、こっからかよ・・・みたいな。



あと、主人公の声優は「エヴァ」の監督さんだそうで。
最初は下手すぎて違和感があったけどこれは観てくうちに自然と気にならなくなりました。

「となりのトトロ」の糸井さんの時の様な棒読みだけど、
まぁこれも味なのかなって印象。


それから効果音を人間が出してるってことで話題になってますけど
はっきり言っていらない。
どう?やってやった感が伝わってくるんですけど
完全に監督のエゴじゃないですか。

観てる人からしたらちゃんとした効果音を出してほしいといのが正直な感想。

しかも全部が全部人間の効果音でなく
ES使ってるとこは使ってるんですよ。

それがすごい中途半端。


色々言いましたけど良い点もあります。
セリフです。

「何でこの国はこんなに貧乏なんだ」
「毎日、一日一日を大事に生きてるんだ」

これらの言葉は何か心に迫るものがありました。
子供が聞いても何も引っかかるものはないでしょう。


やっぱり色々な経験をしてきた宮崎駿だから出てきたセリフなんですかね。
非常に重いセリフがいくつかありました。



大人な映画って言うけれどどうなんですかね。
その時代を経験した人ならもっと入り込めたのかな。

観る人を選ぶ映画ではありますね。

ただ、宮崎駿が70代になって完全に爺さんとなってるわけで
若者との感性にギャップが生じることは確かだと思います。


まぁ、それは宮崎ブランドを確立してしまった宮崎駿の勝ちなんでしょうけど。
もうずっとジブリ作品って言ったら信者がいるし客はある程度入るでしょう。

意味わからない映画でも「今回は難解な作品だった」と信者なら良心的にとらえます。



はっきり言ってもう宮崎駿の作品はもういいかな。
前回もそんな事言ってまた観てるんで
まぁ、次回もなんだかんだ観てしまうのかもしれないけど
それもジブリ作品の魅力なのかな。


3点(10点満点)




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