2013年12月5日木曜日

スペック 結(クローズ) 漸ノ篇 / 爻ノ篇 2013年/日本映画(26、27本目)

スペックの完結編である結(クローズ)。


もともと「ケイゾク」が大好きで映画も意味わからなかったけど
世界観はよかった。


ただ、堤幸彦監督は映画を作る力がまるでない監督。

「20世紀少年」もひどかったですし、いろいろ過去に黒歴史のある監督です。


こと今回もそれが例外なく悪いところが出ていました。



そもそも何故2部作に分けたのか理解に苦しむ。


正直長くても一本にしたほうがよかったと思います。

完全に金儲けの魂胆がやらしいです。


大した内容もないくせに無理矢理2部作にした為、尺が足りなく
蛇足なシーンが非常に多かった。

特にひどかったのが前編の「漸ノ篇」。

もうこれは1,800円返してほしいくらいです。


まずギャグがことごとくスベっている。
映画館で誰も笑っていなかったです。

正直、その場にいるのが気まずいとさえ思いました。


ギョウザロボって何なんですか?

あれを面白いと思って作ってるなら堤監督は相当ヤバイです。


ドラマでは肩の力が抜けていていい具合にハマっていただけなんですね。

映画となるど無駄なしょうもない笑いがやけに多くてめざわりだった。


蛇足なシーンといえば
野々村係長の回想シーンは異常に長くだるかったし
ちょいちょい出てくる白い男と女のシーンは特にいらない。


自分が編集したものを観かえすという作業をしないんですかね?

テンポのいい作風なのになぜあんなダルイ編集になるんでしょうか。


正直、前編だけだと今年度最低の作品でした。


その点、後編の「爻ノ篇」は少しだけ盛り返してます。


最初から結構テンポ良く、
話も急展開です。


ただ、ほとんどバトルシーンっていう・・・


TVドラマ時代の知的バトルが好きだったのにもうハリーポッターの世界になってます。
もうドラマ時代とは別物です。


話もエヴァ並の大風呂敷広げるだけ広げて回収できないパターンです。


それでもCGはいまの日本の映画にしては頑張ってたほうですけどね。


今までのスペックホルダーも最後の映画だから出した感がすごく
安田けんとか全くいらなかったような・・・



複線も回収しないまま滅茶苦茶になって終わりです。
ただ、ラストの終わり方は好きです。

余韻が残る終わり方で、「ケイゾク」ファンにはちょっとしたサプライズがあります。



トータルするとやっぱり映画化はやめておいたほうがよかった。
ドラマで終わってたら素晴らしいドラマで終わってたのに。



今後も堤監督には期待しないです。
というか、もうこの監督の映画は観ません。


漸ノ篇  1点(10点満点)
爻ノ篇  3点(10点満点)

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