2013年10月9日水曜日

式日 2000年/日本映画/128分(25本目)



この映画はかなり異色である。

なにが?って


まず映画監督の岩井俊二が俳優として主演している。
そして原作者の藤谷文子も自らが主演している。
監督はアニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が実写映画化。
さらにスタジオジブリのセカンドブランド「スタジオカジノ」から製作。


これだけでも異色だらけだと思いますが内容も予想以上でした。



家族問題により現実逃避してしまった女の孤独で病的な精神世界から再生までを描いてるんですけど、まぁ観る人を選ぶでしょうね。


若干エヴァの要素も入ってます。



最初、この女の変わったメイクや衣装に戸惑います。

演技も正直下手ですし。


調べてわかったんですけどこの女優はあのスティーヴン・セガールの娘らしいです。

これも結構衝撃でした。



岩井俊二も監督としては一流だけど俳優しては・・・
てか棒読み。


大丈夫か?と思いながら観ていくと次第にこの世界にどっぷりはまってしまっている自分がいる。

奇抜な映像と精神世界の映画って見せ方が非常に難しいと思うんです。

一歩間違えれば退屈な映画になりますからね。



この映画では女の感情が毎日違うんです。


それをメイクや衣装でも表現しているとこが新しいかな。


再生までの1ヶ月のカウントダウン方式で話が進むんで
淡々としてるけど終わりがわかるから観てしまう。


この映画の疑問点はあります。


舞台は山口の工場地帯の廃屋なんですけど
あんなとこ住めるんですか?
なんであんなに衣装もってるのか?


まぁ、その辺言い出すとこのての映画はきりがないので言いませんが。


二人の演技が下手なのも後半から気にならなくなってきました。



それだけ作品に力があるんだと思います。


最後のシーンは好きです。

絶妙なタイミングでCoocoの曲が流れるんですけど救われたラストが妙に心地よかった。



映画を観て考えることをしない人には受け入れられない映画でしょうね。



7点(10点満点)


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